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手の中にある丸いもの

脳内イメージ(妄想)を文字情報にするための製作(ヲタク)ノート…
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  • 05/17/14:32

アンデルセン童話

某SNSで「雪の女王」をテーマにしたガチャが出た。

「童話」といえばアンデルセンかグリムか、
という素地しかないワタシは70年代生まれ。

…新美南吉に出会うのは小学生になってから。
とはいえ、ちゃんとした「文字だけで」童話を読むのは
小学生になってからだから同じといえば同じだろうか?
それでも「小学生で」知っている話を「ちゃんと読む」という
感覚は今考えるとオソロシイ気がしないでもないな…。

幼心にアンデルセンはわかりにくいと思ったのである。
既に比べられるものがあるため、
グリム童話やアラビアンナイト、芥川の短編集のように
始まりから終わりまでの一貫性がアンデルセンにはない。
魔法を掛けた魔女がどうなったか?という話ではなく
魔法を掛けられた犠牲者がこうなりました、というハナシなので
読後の感想は「アイツはほったらかしかよ!」とツッコミどころ満載なのだ。

ストーリーとしてみるとそうなのだが
情緒的に主人公にリンクして読むとそうでもない、
というのが今、
こうやって分析力も子供の頃に比べて付いてから読んだ感想。
どうやら主人公達にはキリスト教系の信仰を「盲信」に近い形で
持っているらしい、よくある「悪い魔法使いに仕返し」は考えないんだろう…。
作者の経歴を知ってから読むと女性が主人公で清廉潔白なのは
アンデルセンの母親を神格化した形なんだろうと思う。

それにしても情緒的で、なんていうかメロドラマ要素たっぷり。
あまり好きではない作風のはずが
それでも子供心に2人の絆の話はそれこそ「永遠」であるという感じ

雪の女王の城のしかけと悪魔の鏡という2つの道具のナゾが
アンデルセンの中でも「雪の女王」だけは好き、と言わせていた。







お気に入りポイント1:
雪の女王の城の「氷の破片」パズル、「知恵の」ナントカに佇む女王。
これはもうSF。
全宇宙の知識がそこにあっても使えなければ意味がない、
SFでよくある主人公が行きつく先で目の当たりにする「全て」がそこに!

…というのが少年がいたところ。
簡単にいえばデータの渦の中(カオス)にあってそれをリンクさせる手段を考えているのが少年。
そうなると少年がいる「広間」は一種のデータセンター。


お気に入りポイント2:
鏡の破片が全世界に散らばったのだが、、、
鏡を作った「悪魔」の世界があるっていう前提なわけなのだ。
この話ではその「世界」を滅ぼすとか「魔法学校」の風景とか
一切でてこないわけで、
悪魔たちの世界を膨らませることができるんである。

その「悪魔」たちが「氷の女王の城」を手に入れることができたら?

破片の入った人間の立ち振る舞いも変わるはず。




そうやって2つのポイントはいろいろ形を変えて
創作の過程に現れているように思う。
「永遠」だけで片付けているのはある意味ずるいぞーと思ってしまうが
それだけ抽象的なだけに読者の心に留まってしまうのかもしれん。

悪魔の鏡の破片のハナシは、悪魔が1人の人間にターゲットを絞った場合…
と仮定したり、勝手に悪魔ワールドを膨らませて
話を作ったりしていたのが現在に至る。


アンデルセンは生涯独身・・・(未婚)
デンマーク生まれのイタリアに憧れ・・・
こんなところにも共通点が・・・。
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きのうは検定した

きのうは検定したかった。

  • 2008年01月27日日
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  • BlogPetのトーゴー
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